二つの道

青い空の晴れ渡る、さわやかな日々だった。
もしも、その時が訪れなければ、壱与もただの娘として、惚れた男と結ばれ、家庭を持っていただろう。
けれども、無情なその時は、早くにやってきてしまうのだった。

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わたつみに捧ぐ手向け花

シオンは私の家の隣に住む、小さな男の子だ。私と同い年の男の子はシオン以外にいませんでしたから、よく覚えていました。 別に過去の形を取っているからと言って、シオンがもう居ないだとかそういうわけではありません。今でも私たちは会うのです。ただ、その機会が最近は失われているというだけで。

大人になる、ということ

青い空の晴れ渡る、さわやかな日々だった。
もしも、その時が訪れなければ、壱与もただの娘として、惚れた男と結ばれ、家庭を持っていただろう。
けれども、無情なその時は、早くにやってきてしまうのだった。

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女王台与伝

あ遥か彼方遠い昔のお話ーーー とある小さな集落に1人の少女が居た。名をトヨという。彼女の出生は不明だ。数年前のある秋の晴れた早朝、祭祀場の上に絹に包まれた赤子が置かれていたのを偶然その住人が見つけた。

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きみ見ゆ、海

どちらかと言えば、海を見ている方が長かった。 「ねえ、ミミ。今年の豊作を祈るお祭り、いつ? ほら、そろそろ稲を田に植える頃になってきたでしょう?」

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【レポート】箸墓古墳に行ってみた

私が邪馬台国の所在地である学説「畿内説」を学んだのは大学の 授業だった。それまでの私は、邪馬台国に関する学説として九州説 と畿内説の二種類がある事は知っていたが、何故に二か所に分かれ ていたかまでは知る由も無かった。

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やおよろず-日本の神様辞典-

言霊-日本の物語を語り継ぐ-